hiyodori_patransの特許翻訳日記

特許翻訳のあれこれを綴るブログです。

特許翻訳について

オンライン特許翻訳座談会を開きました

8月5日にオンライン特許翻訳座談会を開きました。 カセツウ・ビジネススクール(https://kase2.jp/)の酒井さんとの共催で(というより kase2 featuring hiyodori みたいな…。主催して頂きました)、10名弱の方にご参加頂きました。 特許翻訳の経験ないが…

対訳表を作って参考文献を読もう!

新しい分野の翻訳をするとき。 従来技術の内容を確かめたいとき。 特許文献の場合は、日本語の原文と外国出願(米国が多い)の英文とがあるので、両者を照らし合わせて、単語や表現を拾うことができます。 これまで、日本公開公報と米国の公開公報をプリント…

「前記複数の」「複数の前記」はどう訳す

クレーム内での単複表現は頭を悩ませる問題の一つ。 「前記複数のXX」 「複数の前記XX」(あるいは「前記XXは複数である」とか) という表現は、どう訳されてますか? この訳が絶対に正しいという決まりはないと思います。「クライアントの意向」があ…

機密情報の管理は大丈夫ですか?

先日、「フリーランスと終活」という記事で、自分の身になにか起きたら仕事上で取り扱っているデータ(機密情報)はどうなるんだろう、とつらつらと考えたことを書きました。 そこで、それに関連して、今回は機密情報がらみのエピソードを書こうと思います。…

Google翻訳 vs WIPO翻訳

特許翻訳をされている方は、WIPOのPATENTSCOPEをよく利用されると思います。 さて、PATENTSCOPEで検索した文献の画面にある「自動翻訳ボタン」。 ところで、このボタン、いつからあるんでしょうか? 随分前からあるような気もするし、つい最近のような気も… …

「照射する」「入射する」はどう訳す?

「照射する」という表現も曲者で、自動詞なのか他動詞なのか用法をよく確認して適宜訳語を選ぶ必要のある単語のひとつ。 照射、入射、出射など、光にまつわる単語を集めてみました。 照射する radiate 「人が光を照射する」場合ではなく、光が何かから放射さ…

速く訳すためには

速く訳すためには、 「前から訳す」。 よく言われることですが、これが一番だと思います。 翻訳支援ツールを使う場合はこの限りではないのかもしれませんが。 ある程度の速度がないと、仕事として稼げないですしね。 「前から訳す」とは、 文の順番を入れ替…

特許翻訳は文系出身でもできるのか

文系出身でも特許翻訳はできるのか?について考えたいと思います。 私は文系です。 私の知る狭い範囲内では、特許翻訳者は女性のほうがやや多めに感じます。 女性で理系のバックグラウンドをお持ちの方は、化学系のご出身が多いよう。 男性は、やはり技術系…

特許翻訳おすすめ本-最初に揃えるなら

特許翻訳を始めるならまず揃えるとよいかなと思う本(紙ベース)をリストアップしました。いろいろある中で、個人的に好きなもの、よく見たものを選んでいます。 リストの1,2,4は、特許翻訳だけでなく技術翻訳全般にも使えます。 最近は、ネットからい…

誤訳するとどうなるか

テストの珍解答という本をご存知でしょうか? 文字通り、全国の中間期末テストから珍解答を集めた本です。 例えば、英語の問題。 問 次の英語を日本語に訳しなさい。 Butter is made from milk. (答え)強打者は牛乳を飲んで作られる。 我が家の子供は愛読…

クレーム訳で気をつけること

特許翻訳の一番の難しさは、やはりクレーム訳にあるのではないでしょうか。 Faber も書いています。 Patent claim writing is an art, not a precise science. There is no correct or best claim. So long as the goals of claim writing are achieved, any…

特許翻訳はおいしい仕事なのか

特許翻訳はおいしい仕事なんでしょうかね? 登録している翻訳者ネットワークのメルマガで、「敷居が高そうですが、報酬単価は実務分野の中でもトップクラス、…」とよく取り上げられているのが気になります。 特許翻訳って「難しいけど稼げるおいしい仕事」と…

単複と冠詞の問題(特にクレーム内)

単複と冠詞の取り扱いも、なかなか頭を悩ませる問題の一つです。 訳していて悩んだら、ネイティブの書き方を読んでみるのも、一つの手。 US2010/0234988 A1から(出願人は英国)。 まだ特許になっていないので、このクレームを審査官がどう考えるのかわかり…

「自装置」はどう訳す?

「自装置」という言葉を明細書でよく見ませんか? そのまま訳そうと思うとなかなか悩ましい言葉のひとつですね。 "自装置"を weblio の例文検索でかけてみると、 self device とか own device (apparatus) とか 翻訳者の苦労の跡が伺えます。 でも、self dev…

翻訳の設計図

ものすごく久々に徹夜をしてしまいました。 かなりきつめの、余裕のないスケージュールを組んでいたところ、 家庭内の不測の事態が起きたため、やむなく… ゆとりあるスケジュールを組まなくては。 あぶない、あぶない。 さて、最近 結構長めの案件をすること…

Faberちょい読み(2)

米国特許出願のバイブルと言われているFaber on Mechanics of Patent Claim Drafting。 翻訳者としての立場で活用を考えてみる、という話の続きです。 まずは、ぱっと見るだけで読み込まなくてもOK!というページ。 Appendix BにGENERAL AND MECHANICAL TE…

Faberちょい読み

Fabor on Mechanics of Patent Claim Drafting 参考書に置いていますが、活用できていません。 私は紙ベースで持っていますが何しろ分厚い… 厚さ5cm(←測ってみました)。 これを端から端まで読み通すのもなかなか大変。 このままでは本棚の飾りになって…

訳文はファーストショットでバシッと!

納品するまでの翻訳プロセスは人それぞれだと思いますが、 私の場合。 発明の分野にあまり馴染みがなければ、まず調べもの。 出願人が企業であればそのホームページ、過去の米国出願の公開公報、 termの定義づけのためwikipedia、先行技術文献などなど。 そ…

特許翻訳とCATツール

普段は置換翻訳で作業しているのですが、 先日、3万ワードくらいになる明細書を英訳していて、 trados使えばよかったかな、とふと思いました。 でも、繰り返し部分もそれほどないし、 もう数十ページも進んだし…と思って そのままワードで作業し続けて仕上…