hiyodori_patransの特許翻訳日記

特許翻訳のあれこれを綴るブログです。

翻訳者の限界年齢とは

昨日(3月11日)の日経新聞の見出し。

「大リーグ、FA苦戦」「ベテラン「コスパ」で不利」

 

先日3月7日、イチロー選手がマリナーズへの復帰が6年ぶりに決定したらしい。

イチロー選手をはじめ、FA選手の所属先がなかなか決まらなかったという。

 

「近年はデータ分析の精度が高まり、有望な若手を以前に比べ高い確率で発掘できる。実績ある選手の費用対効果もある程度、分かるようになった。そのため年俸の高いベテランFA選手より、FA権もなく、年俸を若く抑えられる20代前半の若手を優先する傾向が強まっている。」

                 (日本経済新聞 2018年3月11日 より)

 

FA選手も一種のフリーランス

私のような、翻訳業のフリーランスはどうだろうか。

コストの高くつくベテランよりも、安い単価で働く翻訳者(安く大量に翻訳して稼ぐというビジネスモデルは若くなくては無理)に発注が流れる、ということにならないだろうか。

特許翻訳はまだそこまで価格崩壊が進んでいないだろうが、IT系、マニュアル系はこの流れを突き進んでいるような気がする。

 

イチローは「最低でも50歳まで現役を続けたい」と話しているという。

翻訳者、特に特許翻訳者は何歳まで勤まるだろう。

 

同業の方から聞いた話。

この方と同じ特許事務所の翻訳を受けている、年輩の男性。

ある日、この男性が納品日を過ぎても納品してこなかったらしい。

特許事務所の方がようやく連絡をつけたところ、「もう無理です」と、そのまま逃亡してしまったとのこと。

その後、どうなったかわからないが、この方は、大量のページ数と納期とに追われ続け疲弊してしまったのではないかと推察する。

 

逃亡する人はそうそういないだろうが、体力は、経験やスキルに次いで、いやむしろそれよりも、間違いなく必要だと思う。

 

腰痛に悩まされる話は良く聞く。

それから、知っている方を頭に思い浮かべる限り、

翻訳者の皆さんはスリムな方が多い。(多分そうそう太れない)

 

 

翻訳業は座り続けている、一見楽そうな仕事にみえてものすごい体力がいるということ。

視力の低下という問題もある。

現役で居続けるためには、翻訳スキルだけでなく体も鍛えなければならないということか。

何歳まで頑張れるだろう?60歳くらい?まだわからない。

 

同年代のイチロー選手のマリナー復帰にまつわる、「コスパ問題」。

メジャーリーガーのようなスタープレーヤでも超高額プレーヤでもない、

平凡な翻訳者の私にも、ちょっと身につまされるニュースだった。