hiyodori_patransの特許翻訳日記

特許翻訳のあれこれを綴るブログです。

特許翻訳は文系出身でもできるのか

文系出身でも特許翻訳はできるのか?について考えたいと思います。

私は文系です。

 

私の知る狭い範囲内では、特許翻訳者は女性のほうがやや多めに感じます。

女性で理系のバックグラウンドをお持ちの方は、化学系のご出身が多いよう。

男性は、やはり技術系出身の方が多いと思いますが、

技術系の方だと、翻訳者になるのではなく、

明細書を書く人→発明者とか弁理士になる人が多いのでは。

と考えると、文系出身じゃあね~と言われようが、翻訳者の成り手は文系と言われる人が半分以上ではないでしょうか。

 

今後、文系とか理系とかの垣根はなくなっていくのかもしれませんが、

大学入試を受ける前の段階から文理選択というものがあって

どちらかに振り分けられるので、文系という人種ができるのはしょうがないですね。

背景知識はなくても、背景知識は勉強すればいいし、理解力・読解力があるのであれば、なんとかなるのでは?と思いつつ現在に至ります。

 

さて、どう背景知識を勉強したらいいでしょうか。

 

まず、考えられるのが、関連の特許文献を読むこと。

でも、これがなかなかに難しくないですか?

日英の対応がみたいのであれば、日本から、例えば、米国に出願された明細書を読めばいいのですが、その訳語が正しくない場合もあれば、表現が不自然な場合もある。

米国人が出願したものを読めばいいのですが、日本語と照らし合わすことができなかったり。

そもそも、特許明細書自体が背景知識が全くなければ、なんのことやらさっぱりですもんね。

 

次に考えられるのは、知識がある人に聞くこと。

この場合、都合よく専門家がそばにいるとは限らない。

また、聞いた人が説明上手とは限らない。

自分が当然と思っていることを人に説明するのって意外に難しいもの。

一体何から聞いていいのかわからない…ってことも。

 

私がおすすめするのは、今さらながら 、Wikipedia です。

一番のおすすめポイントは、日英が対応していることが多いので、用語を照らし合わせることができるから。

それから、英文が平易な場合が多いので、特許明細書に比べればわかりやすい。

英語を見ながら、使えそうな表現をメモしたり、ついでに冠詞や単複の使い方もチェックしたりできます。

Wikipedia は誰でも編集できるなどの理由から、信頼性を疑問視する意見も少なくないですが、知りたいことは、専門的・学術的な正確性ではなく、あくまでも

「背景知識」

なのですから、「明細書の理解を深めるために背景知識を仕入れる」という目的には足りるのではないかと思います。

冒頭の従来技術の説明のところで、「なんか、Wiki の説明にそっくり」という文に遭遇することもあります。起草者も見ているのかもしれませんね。

 

「一万時間の法則」という説がありますが、あながち間違っていないような気がします。明細書も読み続ければ、だんだんと慣れていくという…

 

↓ 「一万時間の法則」について。これが正しいか諸説ありますが、何かを習得するには圧倒的な時間が必要だということは納得。

 

天才!  成功する人々の法則

天才! 成功する人々の法則

 

 

お問合せ・ご感想はこちらへ。