hiyodori_patransの特許翻訳日記

特許翻訳のあれこれを綴るブログです。

速く訳すためには

速く訳すためには、

 

「前から訳す」。

 

よく言われることですが、これが一番だと思います。

翻訳支援ツールを使う場合はこの限りではないのかもしれませんが。

ある程度の速度がないと、仕事として稼げないですしね。

 

「前から訳す」とは、

文の順番を入れ替えない、文節も入れ替えない、単語単位はやむを得ない。

 

「前から訳す」ことのメリットは、

 (1) 早く訳せる

(2) 見直しが楽

(3) 訳抜けの危険性が減る。

でしょうか。

 

基本的には、前から訳したほうが原文を書いている人の思考の流れに沿うことができるので、文意を取り違えることが少ないと思います。

 

そして、見直しは圧倒的に楽。

データのみで見直すのか、紙ベースで見直すのか人によって違いますが、原文と照らし合わせる際に、視線の動きが少なくて済みます。よって、自分が疲れにくい。

納品先でもチェックされることがあると思いますが、チェックする人の負担も減り、訳抜けを疑われることもないという。

 

前から訳すテクニック、というかどんな方向からでも訳せるように表現を磨きたいものです。

例えば。

「Aが形成されているB」

直訳すれば、B in which A is formed. ですが、わかりにくい、読みにくい。

B having A という構造を書けばOK。

 

「AすることによりBを生成する」

Aの内容が短かければ、B is produced by doing A. でも負担なく読めますが、

Aが長ければ、「Aする」でいったん切って、to produce B とか to yeild B とするか。

あるいは、文自体を切って This process yeilds B. とするか。

 

能動態で書けるように、主語(=主題)を早く確定する。一つの文で主語や視点が入れ替わっていないか(これが混ざると読みにくい、わかりにくい)。

論旨を明確に、すっきりとした頭で訳したいものです。