hiyodori_patransの特許翻訳日記

特許翻訳のあれこれを綴るブログです。

機密情報の管理は大丈夫ですか?

先日、「フリーランスと終活」という記事で、自分の身になにか起きたら仕事上で取り扱っているデータ(機密情報)はどうなるんだろう、とつらつらと考えたことを書きました。

そこで、それに関連して、今回は機密情報がらみのエピソードを書こうと思います。

 

hiyodori-patrans.hatenablog.jp

 

 

 

特許翻訳は、公開になっていない「発明」を記載する明細書の翻訳ですから、機密情報管理についてはお客様はものすごく神経質です。

 

かつて、翻訳の受注取引を開始する前の打ち合わせで、夫の職業を聞かれたことがあります。利害関係のある(なくても、かもしれませんが)メーカーなどの企業に家族が勤めていた場合、明細書の内容が漏洩するといけないので、そういった場合は仕事を出せないそうです。実際に、ご主人の勤め先の関係で、取引を断られた方もいらっしゃると聞いています。

「家族にも仕事の内容を話してはいけませんよ」と最後に釘を刺されました。

仕事部屋が独立して確保されているかも確認されました。家族が目にするといけませんから。

 

また、「メールソフトで受信した後、プロバイダーのサーバーからデータを必ず削除してください」と指示を受けたこともあります。結構細かく色々見られてます。

 

エージェントによっては、「PCや携帯はパスワードでロックされているか」など細かく情報管理について規定しているところもあります。

 

グーグルで「xxxx 英訳」などと検索をかけると、知恵袋などの質問サイトで質問を投稿しているのを見かけますが、キーワードによっては内容を特定できてしまうので、注意が必要です。

 

でも、翻訳していてわからないことがあったとき、知り合いにも聞けないし、ましてやネットで不特定多数にも聞けないし、いったいどうするの?ってなりますよね。

 

私もよく困ります。

本来なら問い合わせるのが正攻法ですが、期限の兼ね合いや、実際に書いた人がつかまるとも限らず、それも難しいことが多いです。

 

ではどうするか。

 

辞書、過去の関連案件、周辺情報を調べまくって、「ここにこういう風に書いてあるので、こう訳しました」とコメントする。

あるいは、「明細書の中の論理展開からこう読み取れる」、「明細書のここに、こう書いてあるので、こう読み取った」とコメントする。

 

というのがベストではないかもしれませんが、ベターではないかと個人的には考えます。

 

判例や審査過程などを読む方はご存知だと思いますが、拒絶や相手方の主張に対する反論でもよく辞書や文献の引用がなされていますよね。

裏どりが大切です。