hiyodori_patransの特許翻訳日記

特許翻訳のあれこれを綴るブログです。

翻訳の二極化が進んでいく?というはなし

IJET大阪に行ってきたので雑感を。

 

全体的な印象としては、セッションの概要からざっと眺めた感じからしても、機械翻訳系VS職人的プロ系翻訳の二極化がますます進んでいくのでは、と感じました。

 

言葉をデータととらえて、CATツールはもちろん機械翻訳を取り入れて大量にさばいていく流れ。

その反対方向にあるのは、言葉にこだわり言葉を愛する職人芸的翻訳の流れ。

 

これは翻訳に限らず時代の趨勢かもしれませんが。

例えば、アパレル業界。

大量生産大量消費するユニクロのような大企業がある一方で、デザイナーのこだわりが詰まった手作りの高い服も存在する。

 

翻訳者はいずれにせよ、どちらかの流れというかスタンスに収まる気がします。

 特許翻訳がどちらに進むのか、まだもう少しわかりませんが。

データ処理のような翻訳であれば、単価はあり得ないくらい落ちていくだろうし、プロとしてのこだわりを持って仕事をしても、時間給や単価で換算していくとなかなか厳しいとは思います。

 

ただ稼ぎたいという目的であれば、翻訳以外の仕事を選べばいいかと。

 

産業翻訳とか機械翻訳の話はもういいかな…と思って意識的に避けていたせいもありますが、私が聞きに行ったセッションの講演者の方は皆さん、アンチCATツール派でした。

私もTradosを使いかけたときもありますが、あのぶちぶち切れた感じがなんとも苦手でもう使っていません。目の酷使も相当なものでつらいです。

 

 

 

さて、セッションを拝聴した中で、面白かった話、印象に残った話をいくつかピックアップ。

 

◆翻訳会社勤務の方のパラレルキャリア事例について。(by 株式会社テクノ・プロ・ジャパン)

民泊をやってみた方→規制が厳しいので都会では厳しい!とのこと。

フリーランスをやめて翻訳会社に就職した方→年収はダウンだが、安定と仲間を得られた。

 

◆70%の翻訳をし続ける体力を持て!

 

◆言葉のITベンダー化している翻訳会社がある。翻訳者が言語情報処理技術者になってしまう。

◆インバウンドの増加→大企業がすくいとれない街場の小さい需要を狙え! (by 成瀬由紀雄 先生)

 

◆ビジネス技術実用大辞典(うんのさんの辞書)に新版が出た!

ビジネス技術実用大辞典V6 英和・和英

こちらで買えます。→http://project-pothos.com/ct/

 

◆ほうっておけばスキルが落ちる、それが翻訳。

◆ネット上の妙な文章に近づいてはならない。手が荒れてしまう!母語が崩壊してしまう! (by 高橋さきの先生)

 

◆小さい目標設定(自分の課題)をして自動運転化できるまで基礎練習を繰り返す(気をつけているうちはできていることにならない)(by 高橋さきの先生&井口耕二先生)

 

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以上、自分のメモと記憶を頼りにしていますので、細かいニュアンスが違ったらスミマセン。