hiyodori_patransの特許翻訳日記

特許翻訳のあれこれを綴るブログです。

ニッチな職業

「法昆虫学」というお仕事をご存知ですか?

こんな本を読みました。

 

虫から死亡推定時刻はわかるのか?―法昆虫学の話

虫から死亡推定時刻はわかるのか?―法昆虫学の話

 

死体につく虫(ウジ)の数や成長段階や体調などから死亡時刻を推定することができるらしいです。

本の表紙には「法昆虫学者が活躍する人気海外ドラマをはじめ、注目が集まる…」とあります。

このドラマは見たことがないですが、私がもともとこの職業に興味を持ったきっかけは、川瀬七緒さんの「法医昆虫学捜査官」シリーズ。

「法医昆虫学捜査官」から、「シンクロニシティ」「メビウスの守護者」「水底の棘」(発行順序は忘れましたが)まで、新刊を待ちながら読み進めていました。

なんと、今アマゾンをチェックすると、「潮騒のマニア」「紅のアンデッド」とまだまだシリーズが続いている!しまった!読んでいない、と発注。

川瀬七緒さんの本は、実は、この 「法医昆虫学捜査官」シリーズ以外はあまり面白いと思わない…。が、このシリーズは面白い。何が面白いかというと、やはり超マイナーなお仕事風景がのぞけるところ。

 

冒頭で紹介した「虫から死亡推定時刻はわかるのか?」で、著者が取り組んでいるのがボディー・ファーム(body farm)ならぬ死体菜園(body garden)。

ボディー・ファームとは、人の死体の腐敗分解過程についての研究が行うところ。

古いところでは、検視官スカーペッタシリーズの「死体農場」(パトリシア・コーンウェル著)がありましたね。

かれこれ20年前くらいに読みました。こんな犯罪捜査があるのか、と衝撃的だったのを覚えています。

最近のところでは、これ。

 

 ボディー・ファームが出てきます。写真つきで。

DNAから似顔絵写真を作成するなど、科学捜査が紹介されており興味深い。

 

National Geographicは、写真が素晴らしく子供も楽しめます。おすすめしたところ、私の友人も、子供と一緒に読むため、定期購読していましたよ。

 

冒頭の本の「死体菜園」の章に、こんな記述が。

アパートなどの集合住宅の一室や、住宅密集地にある一軒家で腐乱死体が発見される契機となるのは、死体が発する腐敗臭気ではなく、窓一面にびっしりと群がるハエの成虫であったり、多数のウジが玄関の扉の隙間から這い出てきたりといった視覚の情報であることがめずらしくない。 

 

これを読んでさらに思い出したのが、この本。これもニッチな職業。

 

事件現場清掃人が行く (幻冬舎アウトロー文庫)

事件現場清掃人が行く (幻冬舎アウトロー文庫)

 

 孤独死が増えている現代ならではのお仕事です。この本に書いてある現実は知っておいたほうがいいかも。私は、読んで背筋が寒くなりました。

 

さてさて、時代が変わって江戸時代。

この時代こそ、今からみると本当に、ニッチなニッチな職業が目白押し。

 

大江戸リサイクル事情 (講談社文庫)

大江戸リサイクル事情 (講談社文庫)

 

 江戸時代のリサイクル業者が紹介されています。

提灯張り替え、印肉詰め替え、炬燵の櫓直し…

私は、物の修理が大好きなのでこの時代に生まれたかったかも。今は何でも修理より買った方が安い。これもどうにかならないでしょうかね。

 

以上、ニッチな職業にまつわる本を思いつくままに紹介してみました。AIと共に暮らす現代を生き抜くのに必要なのは、まだ大きな形になっていない、こういったニッチな仕事かもしれません。